苦労人馬の圧勝劇

ジャパンカップダートは王道ではなく、地道に力を付けてきた人馬ニホンピロアワーズ、酒井騎手の圧勝劇でした。エスポワーシチーが逃げる展開で本調子でないトランセンドは逃げれず。前が比較的早いペースで引っ張った感じもありましたが、直線でエスポワールシチーは早々と脱落。持ったままでニホンピロアワーズが一頭だけ次元の違うレースで圧勝でした。2着は後方から良く伸びたワンダーアキュート、3着は前で粘ったホッコータルマエ、人気のローマンレジェンドは伸びきれず4着でした。

勝ったニホンピロアワーズは前走でも人気のローマンと好勝負していたように人気の盲点になっていました。パドック気配は抜群でしたし、今年に入って急激に力をつけてきました。酒井騎手の騎乗も見事で、一頭になるとソラを使うこの馬のクセをうまく掴んで、追い出しをぎりぎりまで我慢していたのが、最後の脚につながりました。ワンダーアキュートは前残りの展開でこの時計で走られては仕方ないですね。ホッコータルマエレパードSで生観戦しましたが、古馬相手にいいレースをしました。イジゲンは出遅れと前残りの馬場が全てですね。

土曜は古馬重賞が2つ。ステイヤーズSは古豪10歳馬トウカイトリックの勝利。レースレベルはかなり疑問です。もう一方の金鯱賞オーシャンブルーが初重賞制覇。このレースも古馬戦線で特に注目するレースではありませんでした。