ペース判断の難しさ

昨日のエリザベス女王杯はペース判断の難しさを再認識するレースでした。勝ったクィーンスプマンテは自分の競馬に徹した田中博騎手の好騎乗でした。馬もそれにこたえて良く走ったと思います。夏の札幌で2600mを勝ったときにはスタミナ競馬に向いている馬と思っていましたが、そのままG1まで制するとは思いませんでした。


クィーンスプマンテ_エリザベス


2着のテイエムプリキュアもいい競馬でした。日経新春杯で道悪を逃げ切った競馬もそうですが、自分のペースで気分よく走るといいですね。2歳G1を勝ってから息の長い活躍をしています。


一方、一番強い競馬で敗れたブエナビスタは安藤勝騎手のペース判断の誤りが敗因だと思います。ラスト3Fは最速32秒台を計時していながら差しきれないのは騎手の責任でしょう。シャラナヤは初めての日本の競馬でしたが良く走っています。この後はジャパンカップへ行くようですが、東京ではさらにいい競馬が見られるかもしれません。ウオッカ、レッドデザイアとの牝馬対決が楽しみです。


今回のペース判断を難しくしたのは、3番手にいたスミヨン騎手のリトルアマポーラが全く動かなかったことにあると思います。欧州競馬はスローが多いのでペース判断があまり必要ないことも一因にあるかもしれません。さすがと思ったのは、最初に3角で動いた横山典カワカミプリンセス。前残りになると思って仕掛けました。馬が最後まで反応してくれませんでしたが、いい判断だったと思います。


正直なところ、G1は直線で横一線になる競馬を見たいものです。今週のマイルチャンピオンシップではいい競馬を期待したいですね。