伏兵スクリーンヒーロー戴冠

ジャパンカップは晴天に恵まれて好レースになりました。


レースはスローの流れ。ウオッカは好スタートで行きたがっていましたが、なんとか押さえてインコースをキープ。マツリダゴッホウオッカの外側でマーク。後ろにメイショウサムソン、後方からディープスカイの展開。4角ではマツリダゴッホが抜群の手ごたえで一旦先頭へ。ウオッカはイン苦しい位置での直線に。外からマツリダゴッホの外にいたスクリーンヒーローが先頭へ。ディープスカイが伸びてくるも届かず。3着は差し返したウオッカ、5着には直線外から被されたオーケンブルースリ、メイショウサムソンは6着でした。


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勝ったスクリーンヒーローは4歳牡馬。アルゼンチン共和国杯で初重賞勝ちしてから一気に頂点に駆け上がりました。父グラスワンダーの初G1勝ちでした。デムーロ騎手の蛯名マークがはまりました。スローペースだったこともこの馬に見方したように思います。まだ成長が期待できそうなので、今後も楽しみです。


敗れたディープスカイは少し慎重に乗りすぎた感があります。もう少し早めに仕掛けができれば差し切れたかもしれません。来年以降の成長に期待しましょう。ウオッカはペースメーカーのペリエ騎手が出遅れたことも想定外でした。終始掛りぎみでの競馬で安田記念のようには直線はじけませんでした。使い詰めだったのもあるかもしれません。この後は休ませた方が良いと思います。マツリダゴッホは苦手東京コースで好走し、有馬記念に向けて視界良好です。


注目はオーケンブルースリ。初の古馬G1級を相手に互角の勝負。直線外からよられなければもう少しきわどかったと思います。キャリアを考えれば十分な内容。ディープスカイよりも成長には期待できるはずなので、来年は楽しみですね。


最後に国際G1のジャパンカップに苦言を。以前は一線級の馬が海外から来日していましたが、ここ数年は低調。シーズンオフということと、香港国際レースに有力馬を取られていることも一因です。そろそろ別日程に変更するとか、何か手を打つ必要があるように思います。