JC&JCD回顧

まずジャパンカップダートの回顧です。レースはカネヒキリのレコードを1秒以上縮める好時計の決着となりました。勝ったヴァーミリアンは前走と同じように中段からの競馬。4角で外に持ち出して抜け出しを図った横山典フィールドルージュを差しきっての完勝でした。ドバイWC4着、JBCクラシック勝ちの実力は本物でした。この競馬ができれば、来年のドバイWCでも期待できます。


2着フィールドルージュはいつもより早めの競馬で一旦先頭に立つ見せ場がありました。力をつけてはいますが、今回は鞍上のサポートが大きかったように思います。3着サンライズバッカスは距離に不安があるので、このような競馬が精一杯と思います。メイショウトウコンは自分の競馬に徹しましたが、ヴァーミリアンについていけませんでした。本命にしたドラゴンファイヤーは6着。経験不足もありますが、まだ古馬一線級とは差がありました。


次にジャパンカップです。レースは4角インコースからアドマイヤムーンが伸びて、後続から伸びてきたポップロックをしのいで有終の美を飾りました。岩田騎手の好判断もあったと思います。40億でダーレーにトレードされてジャパンカップを勝てたことは大きかったと思います。エンドスィープの後継種牡馬として期待できます。


アドマイヤムーン_JC


ポップロックはまたしてもG1で2着。ペリエ騎手も完璧に乗りましたが、惜しい競馬でした。昨年2着した有馬記念で巻き返しに期待します。一番人気メイショウサムソンは3着。コースロスが響きましたし、多少2走ボケもあったように思います。馬体が合っていれば結果は違ったように思います。


そしてウオッカ。取り消し明けの影響が心配されましたが、レースでは見せ場十分の4着。道中最後方からの競馬で直線馬群をさばくのに手間取った分、最後伸び切れませんでした。ただ、ダービー馬の実力の片鱗は見せました。有馬記念に向かうようですが、中山での豪快に外から差し切る競馬を見てみたいです。