桜花賞は騎手の差

桜花賞は3強対決で注目を集めましたが、終わってみれば作戦通りに乗った騎手が勝利した結果となりました。


レースはショウナンタレントが逃げれずにアマノチェリーランが先行する展開。思ったよりもペースが上がらずに、アストンマーチャンが2角から外目でひっかかり気味に前へ。ダイワスカーレットはその後方でじっくり待機。ウオッカはダイワを見る形の絶好のポジション。このまま4角から安藤勝が仕掛け気味に先頭へ立ち突き放しにかかるところへ、四位ウオッカが馬体を合わせにくる展開。ここで安藤勝は上手く馬体を合わせないコース取り、逆に四位は上手く馬を追えずに苦しい状況へ。結局、差は縮まらずにそのままダイワスカーレット桜花賞馬に輝きました。ウオッカは2着、3着には藤田カタマチボタンが入りました。


ダイワスカーレット_桜花賞


このレースはまさに安藤勝騎手の腕が光ったレースでした。瞬発力ではウオッカにかなわないと見て、馬体を合わせる前に先に突き放す理想的な展開に持っていきました。ウオッカの四位騎手は慌てて追ったことで、なし崩し的に脚を遣わされてしまいました。この後は2頭ともにオークス出走だと思いますが、ウオッカが逆転するには東京の長い直線を味方にできる騎乗が不可欠です。父タニノギムレット皐月賞で脚を余して敗れて武豊に乗り替ったように、今回も武豊に乗り替わりの可能性が高いように思います。


3強の1角アストンマーチャンは伸びずに7着惨敗でした。やはりこの馬の適正は1400以下と思います。これからマイル以下の短距離であれば、牡馬相手でも十分通用すると思いますので、路線変更になるでしょう。