武豊の底力

弥生賞は例年よりも頭数が揃って内容も充実したレースとなりました。レースは地方のインパーフェクトが平均ペースで逃げる展開。アドマイヤオーラはいつもより少し前での競馬、2歳チャンプのドリームジャーニーは出遅れもなく後方から。4角手前でペースが上がり、外から後続馬が押し寄せてきました。アドマイヤオーラも少しづつ前に進出し4角では射程圏内。そのまま直線で先頭に立ちましたが、外からドリームジャーニーココナッツパンチが伸びてきます。ここでドリームジャーニーが外と内から挟まれる形で失速し、結局アドマイヤオーラが押し切ってゴール、重賞連勝を飾りました。2着には直線良く伸びたココナッツパンチ、3着は不利を受けたドリームジャーニーでした。


勝ったアドマイヤオーラは距離克服と折り合いをつけた自在性のある競馬ができたことは大収穫でした。鞍上の武豊はこれで弥生賞3連覇、6勝とこのレースの相性は抜群です。トップジョッキーの底力をみたような気がしました。2着だったココナッツパンチは1勝馬ながらの見事なレース。マンハッタンカフェ産駒でこれからさらに期待できそうです。


敗れたドリームジャーニーは直線での不利が痛かったのですが、やはり馬格ら馬込みは苦手のように感じました。皐月賞では朝日杯のような思い切って外から差すような競馬がいいと思います。メイショウレガーロ、サムライタイガースは権利は取れませんでしたが、どちらも良い競馬でこれからという感じでした。タスカータソルテはまだ一線級相手では少し厳しいようです。