フサイチパンドラ繰り上がり優勝

昨日のエリザベス女王杯はレースとしては最高の内容だっただけに後味の悪いものとなりました。


レースは予想通り、シェルズレイの逃げでスタート。2番手にライラプス、3番手にアサヒライジングキストゥヘヴン。そのすぐ後ろにいつもより早めにアドマイヤキッスフサイチパンドラカワカミプリンセスディアデラノビアは後方から。その後ろにスイープトウショウヤマニンシュクル、さらに後にサンレイジャスパーの展開。ルメールの逃げがかなり早いペースで1000m通過が57.4秒。


3角あたりから有力馬が前へ接近。アサヒライジングが早めに先頭へたち、その外から抜群の手ごたえでフサイチパンドラが接近。カワカミプリンセスは4角手前で少し怪しい手ごたえで直線へ。カワカミはフサイチのインへ入って本田騎手の左ムチにこたえて再度加速。インからフサイチをかわして先頭ゴール。スイープトウショウは昨年のキレがなく3着まで。ディアデラノビアはインから伸びましたが4着でした。


やっぱりカワカミプリンセスは強かったと思っていたところ、審議。この審議が10分以上続いて、結局12着へ降着。繰り上がりでフサイチパンドラが優勝となりました。本田騎手は直線でフサイチのインへ入れたあとにヤマニンシュクルの前に強引に入ってしまい、ヤマニンシュクルは致命的な不利を受けました。その後、ヤマニンシュクルが下馬した模様でかなりの影響があったと思われます。JRAとしてもディープインパクトに続く三冠スーパーヒロイン誕生だっただけに痛い判断でしたが、公正競馬のためにも潔い決断だったと思います。カワカミプリンセスは内容では勝っていただけに、できれば有馬記念で雪辱してほしいところです。


フサイチパンドラ_エリザベス


勝ったフサイチパンドラオークスでも期待した馬で初重賞制覇がG1となりました。この馬は今回のようなよどみのないレースでは実力を発揮できます。JCでも軽ハンデを生かして好勝負してくれると思います。楽しみです。