ソングオブウインド無欲の勝利

昨日の京都は馬場状態がよく高速決着のレースが続きました。そんな中での3000mの過酷なクラシック最終戦は波乱の結末となりました。


レースは陣営の予告通りにアドマイヤメインの逃げでスタート。2Fから11秒台のラップを刻む予想よりもかなり速いペースでの逃げ。2番手にトーセンシャナオー、次のグループに早めにメイショウサムソンが追走。その後ろから見る形でドリームパスポートの展開。


外枠の馬は後方からの競馬でアドマイヤメインが2番手を10馬身以上離してレースを引っ張る。向正面からペースを12秒台へ、3角では13秒台に落とす武豊の絶妙の逃げで4角でも後続を離して先頭。メイショウサムソンも4角で仕掛けましたが、直線で内にもたれて万事休す。後方からドリームパスポートが伸びてきて差しきると思われたところに、最後方にいたソングオブウインドが上がり33.5秒の強烈な末脚を繰り出して、ドリームパスポートに並んで交わしたところがゴールでした。


ソングオブウインド_菊花賞


ソングオブウインド神戸新聞杯でのレースぶりが良く注目していましたが、本番では最後方からの差し切り、武幸四郎騎手のペース判断も見事でした。ドリームパスポートは勝ちパターンだったんですが、少し仕掛けが早かったかもしれません。アドマイヤメインはやはりハイペースで逃げて後続に脚を使わせる競馬があっているようです。中距離に戻ればさらに注目です。メイショウサムソンはこの秋は少し馬体が太く、神戸新聞杯でもそうでしたが直線でもたれてしまうようです。絞れて直線並ぶような展開になれば実力を発揮できると思います。この馬たちがJCや有馬記念古馬と対決することになりますが、今から楽しみです。