ラインクラフト(牝4)が、本日朝に放牧先のノーザンファーム空港牧場にて、調教中に急に倒れ、急性心不全により死亡したとの残念な一報が入った。今秋はスプリンターズSから始動の予定で順調に調教していた矢先の不幸な出来事となってしまった。本当に残念で仕方がない。関係者もさぞや無念なことでしょう。
ラインクラフトは2歳10月に京都でデビュー。新馬戦を楽勝し、続くファンタジーSも圧勝。ジュビナイルFこそ3着惜敗だったが、休み明けのフィリーズレビューを差しきり勝ち。迎えた桜花賞は後のオークス馬シーザリオを抑えて見事に栄冠を手にした。その後オークスではなく、NHKマイルCで牡馬相手にも勝ち、変則2冠馬となった。秋はローズS、秋華賞で距離適正の違いでエアメサイアに惜敗したが、マイルCSでは古馬相手に3着と健闘。今春も高松宮記念は2着、阪神牝馬Sを圧勝したが、ヴィクトリアMでは不可解な敗戦。このあたりからリズムが崩れていたのかもしれません。
ラインクラフトが勝つことを期待して阪神まで遠征して桜花賞勝ちを見せてもらったし、NHKマイルCでも素晴らしいレースをしてくれた。順調なら間違いなく名牝として優秀な繁殖牝馬となったはずだろう。今は冥福を祈るだけです。