混戦のクラシック戦線

共同通信杯は昨年暮れの東京スポーツ杯で圧勝したディープブリランテに注目が集まりました。レースは逃げ馬不在でしたが、大本命のディープブリランテがかかり気味に先頭へ。直線に入ってからこのペースなら逃げ切りかと思われましたが、4番手にいたゴールドシップが一気に突き抜けて重賞初制覇を果たしました。3着は後方から伸びたスピルバーグでした。

勝ったゴールドシップ札幌2歳SラジオNIKKEI杯と重賞で惜敗していましたが、内田騎手の手綱でいい競馬をしました。これで牡馬クラシック戦線も混戦になりましたね。狙ったストローハットは4着。いい感じで直線突き抜けるかと思いましたが、距離ですかね。

一方、牝馬戦線はクイーンカップはマイルでは珍しくスローの流れになり、2番手を追走していたヴィルシーナが直線早めに抜け出してそのまま押し切りました。2着は阪神JFでも好走したイチオクノホシでした。

勝ったヴィルシーナは牡馬相手に長めの距離を使っていましたが、マイルのスローならば実力が違いました。ハイペースの桜花賞ではどうかと思いますが、スローになるオークスではコース実績も含め有力候補になりましたね。楽しみです。

最後に古馬重賞、京都記念トレイルブレイザーが前の馬を見ながら折り合って直線で抜け出し快勝でした。武豊騎手のペース判断はさすがです。ダークシャドウは前を捕まえきれず惜敗、こちらは鞍上の判断に疑問です。ヒルノダムール有馬記念と比較して馬が良くなっていました。

残念だったのはトーセンラーウインバリアシオンの4歳勢。チグハグな競馬になってしまいました。今年の4歳馬はオルフェーヴルを除くとレベルはそれほど高くないのかもしれません。