馬の制御の難しさ

阪神大賞典は競馬史に残る珍レースになりました。オルフェーヴルが前に壁を作れずに向正面で先頭になる展開。池添騎手が手綱を引いた瞬間にオルフェーヴルは外へコースを外れて逸走。最後方まで一旦下がってから再度レースへ参加。4角で大外をまくって、直線ではヒルノダムールの前をカットして、結局2着。昨年の四冠馬の面影なしのひどいレースぶりでした。天皇賞春でもこの気性の悪さが出る可能性が大で、過信は禁物です。池添騎手の騎乗も残念でした。勝ったギュスターヴクライは素直に褒めるべきですね。最内枠でインコースを通って落ち着いたレース振り。直線でもいい伸びを見せて完勝でした。父ハーツクライで距離も問題ないですし、天皇賞でも楽しみな一頭ですね。ヒルノダムールは不利があったとはいえ、良化がスロー。なかなか難しいです。

スプリングSグランデッツァが直線坂を上がってからディープブリランテをとらえて完勝。札幌以来の勝利で皐月賞に向けていいステップレースをしました。やはり昨年の札幌組はハイレベルですね。デムーロと手も合っているようです。ただ、輸送と重馬場で疲れが心配です。ディープブリランテは今回は折り合っていい感じだったんですが、相手が悪かったようです。距離はなんとか2000mはこなせそうな感じですので、乗り方次第ですね。ロジメジャーが3着で権利を取得。父ダイワメジャー同様、こういう馬場は合っているようです。アルフレードは休み明けとはいえ、12着は負けすぎ。馬が緩かったように見えましたが、皐月賞での巻き返しは難しそうです。

若葉Sワールドエースが逃げるメイショウカドマツをきっちり捕らえて完勝。コーナー4つと重馬場を克服して豪脚を披露しました。中山と多頭数がきになりますが、出負けしなければ主役になれそうです。

フラワーカップ桜花賞と連動するレース。オメガハートランドが直線突き抜けて重賞初制覇。桜花賞でも注目したい一頭です。惜しかったのはメイショウスザンナ。前が壁になって抜け出すのが遅れましたが、距離は問題なさそうでオークスでも大丈夫な感じです。ファルコンSは安藤勝ブライトラインが直線よく伸びました。ただし、このレースがNHKマイルCに繋がるかどうかは難しいですね。