ジェンティルドンナ戴冠

桜花賞はスピードよりも力が必要な競馬になりました。ヴィルシーナは四番手あたりをスムーズに追走して、直線ではアイムユアーズに並ばれましたが、差し返す脚を見せました。しかし、後方から上手く外へ持ち出したジェンティルドンナアイムユアーズに合わせて突き抜けたところがゴールでした。

勝ったジェンティルドンナは前走は熱発で力を出せませんでしたが、今回は万全でした。デビュー戦もいい競馬でしたし、シンザン記念で牡馬を圧倒した力は本物でしたね。岩田騎手もいい騎乗をしました。姉ドナウブルーよりも馬格もあり、距離ももちそうな体型です。オークスでも楽しみな馬です。敗れたヴィルシーナは期待通りの走りをしてくれました。内田騎手も先行して力のあるところを見せてくれました。もともとオークス狙いの馬ですし、次走は逆転も十分あると思います。アイムユアーズは力を出していますが、距離ですね。人気のジョワドヴィーヴルは後方を追走し大外を回しましたが、直線で伸びきれず。体も減っていましたし、この馬向きの展開ではなかったようです。オークスでどこまで陣営が巻き返すか、注目です。

中山ではNHKマイルCの前哨戦ニュージランドT4歳Sがありました。デビュー以来連勝中のカレンブラックヒルが直線で抜け出して快勝。この馬は強いですね。ダイワメジャー産駒で距離もマイルあたりがベストと思いますので、NHKマイルCでは注目の一頭になりそうです。2着以下の馬は本番での逆転は厳しいでしょう。別路線組を選択するか、もう少し考えます。

阪神牝馬Sは人気薄クィーンズバーンが逃げ切り勝ち。楽な競馬だったとは言え、このメンバーでの勝利は価値ありです。2着マルセリーナはやはりマイルが合いますね。フミノイマージンは4角でかぶされたのが残念でした。とは言え、この距離を克服できたことでレース選択の幅が広がりました。