思い出のセントライト記念

今週はセントライト記念菊花賞を狙う若駒が最後の一冠を目指す重要なレースですが、近年はなかなか菊花賞に直結しないレースになってしまっています。これまでも多くの関東馬がここをステップに菊花賞へ挑戦していますが、思い出に残るレースを1つと言われれば、1992年のレガシーワールドの勝ったレースを真っ先に挙げます。


この年の春はミホノブルボン一色で圧倒的な強さで皐月賞、ダービーの二冠を制覇して、京都新聞杯をステップに菊花賞三冠王手が一番の話題でした。ダービー2着のライスシャワーはフロック視されて3番人気に甘んじ、900万特別を勝ったばかりのトレヴィット、ホワイトアクセルが1、2番人気で、函館で古馬OP2着のレガシーワールドは4番人気でした。

レースはレガシーワールドが澱みの無い逃げで、三角あたりからライスシャワーが二番手まで進出。四角ではマッチレースの展開。直線でこの二頭が叩きあいを見せましたが、レガシーワールドが勝負根性を見せて逃げ切ったレースでした。


後にライスシャワー菊花賞ミホノブルボンの三冠を阻止し、天皇賞春でメジロマックイーンの三連覇も阻止し、自身も天皇賞春を二度制覇しました。一方、レガシーワールドも世界を相手にジャパンカップを制覇しました。まさにこのレースがこの2頭の原点だったと言えるレースでした。今年もこの2頭に負けない位の好レースを期待したいと思います。