雨の刺客

今年のエリザベス女王杯は残念ながら雨模様でのレースになってしまいました。馬場も朝は良だったのが、一気に重まで悪化。牝馬同士とはいえ、タフなレース展開になりました。レースが動いたのはエリンコートが一気に3角あたりから捲りぎみに上がってきたあたり。人気のヴィルシーナは早めの競馬で動こうとしましたが、反応はいまいち。結局、馬場の良い外に持ち出したレイボーダリアが直線では粘るヴィルシーナをかわして初重賞制覇がG1でした。3着は外から追い込んだピクシープリンセスでした。人気の一角フミノイマージンは馬場に泣かされた感はありましたが、G1だとムラ馬ですね、難しいです。

勝ったレインボーダリアは昨年も5着と好走していましたし、馬場も不問のタイプ。柴田善騎手に乗り変わった前走あたりから馬も変わってきた感じでした。5歳牝馬の勝利ということで陣営の仕上げも見事でした。敗れたヴィルシーナは2着惜敗続きでなかなか勝てません。決め手勝負では分が悪いタイプですが、堅実でいい競馬をしたと思います。連戦の疲れもあったと思いますが、よくがんばりました。来年こそ、ジェンティルドンナに勝ってG1制覇したいですね。期待しましょう。

一方、武蔵野Sも興味深い内容のレースでした。人気のイジゲンが出遅れてそのままかと思いましたが、芝コースで行き脚をつけて後続を追走し、直線では外から一気に突き抜けました。この馬は底力もあり、かなり強いですね。JCダートでも楽しみな馬です。2着のガンジスもいい競馬をしましたが、相手が悪かったですね。期待したストローハットは休み明けということもあり、反応はいまいち。成長に期待していましたが、これからですね。

二歳戦は京王杯がエーシントップが強い競馬。3連勝でG1へ挑戦ですね。牝馬ファンタジーSサウンドアリーナが快勝。この馬もいい脚を使えますね。将来有望な馬です。二歳戦も勢力図がそろそろ見えてきますね。