オグリキャップ死す

先週の一番のニュースは名馬オグリキャップの突然の訃報でした。放牧中に右後ろ脚を骨折したとのこと。25歳でした。

オグリキャップは1987年に笠松競馬でデビューし快進撃。翌年、中央へ移籍し、ペガサスSでいきなり重賞を圧勝。クラシック登録がなかったため、クラシック3冠には出走できませんでしたが、古馬相手に天皇賞ではタマモクロスと死闘を演じ、有馬記念ではタマモクロスを破ってG1制覇。古馬になってからもマイルチャンピオンシップ安田記念を制覇。G14勝を含む重賞12勝と大活躍。

最後のレースとなった1990年有馬記念では、もう終わったと思っていたファンをあざ笑うかのように直線で先頭に立って、メジロライアンをおさえて有終の美を飾りました。

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オグリキャップのニックネームといえば「芦毛の怪物」。灰色の馬体で地方からエリートを破っていくという、まさに日本人好みの馬でした。特に、負けたレースの方がインパクトが強い馬で、天皇賞秋のタマモクロススーパークリークジャパンカップホーリックスなど、負けてなお強し、という馬でした。勝負根性が抜群で並んで前へ出るあの精神力には凄みを感じました。

引退後は優駿SSで種牡馬となりましたが、G1ホースを輩出することはできませんでした。ただ、個性的な馬が多く肌馬にもう少し恵まれていればとは思います。ブルードメサイヤーで血を残していきますので、どこかで大物が出るかもしれません。

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これだけの印象をあたえ、ファンの多かった馬はいないと思います。まだ元気だったので残念ですが、オグリキャップの残した競馬への功績は永遠に残ることでしょう。