アパパネ、桜花賞制覇

朔日の桜花賞は2歳チャンピオンのアパパネが実力を見せつけて勝利しました。レースは予想通り淡々とした流れ。オウケンサクラはスタート良くマイペースの逃げ。アパパネはその後ろにつけて、インコースにはアプリコットフィズ。外にはエーシンリターンズの展開。直線に入ってもオウケンサクラの脚色は衰えずにそのままかと思われましたが、うまく外に出したアパパネが前をとらえたところがゴールでした。3着は外から伸びたエーシンリターンズ。ショウリュウムーンは惜しくも4着、アプリコットフィズは5着でした。

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勝ったアパパネキングカメハメハ産駒初のクラシック制覇で、阪神JFに続く勝利で世代頂点にたちました。馬をうまく折り合わせた蛯名騎手の騎乗も良かったですね。馬体も文句なしで陣営の栗東滞在も上手くいきました。この後はオークスのようですが、距離が若干気になります。ただ力はこの世代では抜けているので、調整次第ではオークスでの二冠も十分あると思います。

オウケンサクラは馬体も減らずに期待した通りに走ってくれました。安藤勝騎手の前での競馬の判断は絶妙でした。この馬はキレはありませんが、長くいい脚を使えるタイプで父パゴは凱旋門賞馬ですし、東京2400mはさらにいいと思います。エーシンリターンズはチューリップ賞アパパネと僅差だったにもかかわらず人気がなさすぎました。時計勝負にならなかったのが好走の要因と思います。ショウリュウムーンは枠に泣きましたが、オークスでは逆転も。アプリコットフィズはやはり輸送による馬体減が影響しましたね。阪神コース未経験も最後の伸びを欠いた原因でしょう。オークスでは馬体が回復する前提で勝負できると思います。アニメイトバイオも輸送がすべてでした。

次に土曜のニュージーランドT。一番人気サンライズプリンスが大外枠の不利をものともせず、まくって直線突き放す圧勝でした。時計も優秀ですし、皐月賞でも好走できたはずです。NHKマイルカップの本命候補ですね。変則二冠も期待できるかもしれません。2着ダイワバーバリアンは離されましたが、賞金は加算できました。課題はありますが、東京の方がいいタイプかもしれません。レトもしぶとく伸びて権利を確保しました。

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最後に阪神牝馬S。人気のラドラーダ、ワンカラットヒカルアマランサスが後方で伸び切れない中、突き抜けたのはアイアムカミノマゴ。昨秋以来の競馬でしたが、圧勝でした。この馬は力をつけています。マイルでもやれそうな感じです。プロヴィナージュは距離が短いかと思いましたが、よく2着を確保しました。ラドラーダは馬体減、ワンカラットは出負け、ヒカルアマランサスは距離不足と人気馬がそろって惨敗でした。

来週はいよいよ皐月賞。いよいよ本格的な春競馬のシーズンですね。楽しみです。