先週は今年のクラシックで本命となりそうな牡馬・牝馬２頭が実力の違いを見せつけて快勝しました。今年はこの２頭でクラシック戦線は回っていくと思われます。
まずは土曜のチューリップ賞から。２歳チャンピオンのブエナビスタが参戦することもあり、有力馬が翌週のフィリーズレビューへ目標を切り替えてきました。藤原厩舎の２頭ジェルミナルとブロードストリートは果敢に挑戦してきました。レースはサクラミモザが逃げる、ブエナビスタは後方待機で３角からじっくり進出。直線ではサクラミモザが突き放してセーフティリード。このまま押し切るかと思いましたが、ブエナビスタが直線で弾けるように伸びてきて、最後は押さえる形で差しきり勝ちでした。
勝ったブエナビスタはこの世代の牝馬では力は抜けているようです。ただし、今回少し強引な競馬をしたので、桜花賞へ向けて反動がなければいいと思います。サクラミモザは初芝でいいレースをしました。この競馬ができれば本番でも勝負できます。ブロードストリートとジェルミナルは４角まで内側で包まれてしまったことが敗因でしょう。どちらも力はあるだけに、本番での巻き返しには注目したいと思います。
日曜の弥生賞もロジユニヴァース、セイウンワンダーの２強が出走することもあり、有力馬が次々と回避してスプリングＳへ変更しました。これも牝馬戦線と同じ現象です。レースはロジユニヴァースが逃げる予想外の展開に。終始安定したマイペースの逃げで後続を寄せつけず、直線でもそのまま持ったままで圧勝でした。２、３着はその後につけていたミッキーペトラ、モエレエキスパートでした。人気のセイウンワンダーは直線で伸びを欠き８着に惨敗、京成杯勝ちのアーリーロブストも見せ場なく６着でした。
勝ったロジユニヴァースはこれで無敗の４連勝。皐月賞に王手をかけました。こちらは中山芝前残りの展開を読んで逃げた横山典騎手の好騎乗でした。無理をせずに勝てたことも大きかったと思います。このままいけばダービーまでは勝てそうな感じがします。馬体にも成長が見られました。
セイウンダンダーは相変わらずパドックで掛り気味。少し距離に不安があるのと同時に瞬発力勝負にならないと厳しいと思います。良馬場で前が崩れる展開になればまだ皐月賞での勝ち目はあります。アーリーロブストはもう少し前で競馬ができるかと思ったんですが、デキがいまいちでした。本番では見直しが必要と思います。
次にオーシャンＳ。人気馬総崩れの展開の中で連闘で重賞初挑戦のアーバニティが勝ちました。血統的にも注目ですが、距離短縮で結果が出てきました。短距離戦線で主役になれるでしょうか。キンシャサノキセキは直線になってから手ごたえが怪しくなってしまいました。馬場が不向きだったと思いますので、高松宮記念では買いたい馬です。サープラスシンガーは中山はいいと思ったんですが、直線でバッタリ。難しい馬です。
最後にウオッカのドバイ前哨戦ジェベルハッタ。一番人気でしたが、５着惜敗でした。直線で前が開かずに追い出しが遅れたこともありますが、休み明けのせいか反応がいまひとつでした。本番のドバイデューティフリーではうまく外も持ち出して本来の切れで勝って欲しいですね。
