ペース判断の難しさ

先週の東京競馬は大荒れの様相となりました。フェブラリーSは現役最強ダート馬トランセンドが断然の一番人気でしたが、スタートから行きっぷりが悪くて直線は全く伸びず7着惨敗。南部杯の時計と比較しても走らな過ぎの感じですね。休み明けとペースが影響したのでしょうか。ドバイでの巻き返しに注目です。勝ったテスタマッタは岩田騎手で3戦目、手の内に入れてましたね。ペースも比較的早く、この馬向きの展開になりました。一昨年2着の実力馬がここで復活しました。距離も不安がないタイプなので楽しみになりました。

2着のシルクフォーチュンは出負けして後方からの競馬になりましたが、あわてずに追走してテスタマッタと同じ上がり最速で詰め寄りました。距離がどうかと思いましたが、問題なかったですね。テスタマッタとは位置取りの差なので、距離短縮ならさらによさそうです。3着ワンダーアキュートはいつものように中段からの競馬に徹していい競馬をしました。結果的にはもう少し後ろでも良かったのかもしれません。復活に期待したエスポワールシチーは4着。好スタートで逃げるかと思いましたが、セイクリムズンにハナを譲っておさえました。直線で行き場を失ったのが全てですが、これは結果論ですね。以前の力はないかもしれませんが、まだまだやれます。

土曜日のダイヤモンドSは一転して超スローペースの競馬。単騎で逃げた人気薄のケイアイドウソジンがまんまと逃げ切り勝ち。2着は人気のギュスターヴクライ、3着はスマートロビンでした。マラソンレースですが、出走したジョッキーたちの勝ち行かない、消極的な騎乗にはがっかりしました。折り合いが大事とはいえ、以前のような生粋のステイヤーはいないのでしょうか。菊花賞天皇賞春の存在意義が問われるのは当然の流れと思いました。