スローペースの差しきり

産経大阪杯は予想以上にスローペースとなる不可解な一戦になりました。我慢できずに休み明けのトーセンジョーダンが先手。1000m65.2秒という超スローペースに。直線に入ってフェデラリストトーセンジョーダンの2頭の叩き合いになって、楽にいっていたのでこのままかと思いましたが、大外から最後方にいたショウナンマイティが直線一気で快勝しました。

勝ったショウナンマイティは他の馬と比較して上がりが1秒近く早い脚を使いました。展開に左右される馬ですが、力はある馬。いい馬場を通れたことも好結果につながりました。浜中騎手もクラシックに乗せることができなかった悔しさをここで晴らしました。天皇賞よりも中距離路線で宝塚記念あたりは面白い存在になりそうです。フェデラリストはこのメンバーでも健闘。実力は本物ですね。トーセンジョーダンは明らかに叩き。次は天皇賞でしょうか。ローズキングダムはリフレッシュしてよくなっていました。期待したナカヤマナイトは好位から伸びきれず。輸送も影響あったかもしれません。

中山ではダービー卿CT。混戦からトップハンデのガルボが抜け出して接戦をものにしました。2着はオセアニアボス、3着はネオサクセスと波乱の決着。人気のダイワファルコンは伸びきれず5着。このクラスはハンデ戦とはいえ、難しいです。安田記念には繋がりにくい結果でした。

最後にドバイの話題。昨年のワールドカップ1,2で今年も期待されましたが、スマートファルコンは痛恨の出遅れ、トランセンドは前走同様に3角で既に脚がなし、エイシンフラッシュは位置取りが悪く、ともに惨敗でした。デューティフリー出走のダークシャドウもいいところなし。日本勢には厳しい結果となりました。ただ、これが今の日本馬の実力です。来年に期待しましょう。