ビエナビスタ、地力で勝利

ヴィクトリアマイルは最後の直線はハンデ戦のような大接戦になりました。

レースは予想通り、ベストロケーション、ブラボーデイジーが前を引っ張る競馬。プロヴィナージュが三番手につけてヒカルアラマンサスはいつもより前。レッドディザイアは中段をキープして、ビエナビスタは少し出負けして後方から。直線に入ると、ブラボーデイジー、プロヴィナージュの2頭が抜け出しましたが、さすがに東京の直線は長く、ヒカルアラマンサスがインから抜け出したところに、外からブエナビスタが届いたところがゴールでした。ニシノブルームーンが最後に馬群から伸びて3着、レッドディザイアは直線で伸びきれずに4着でした。

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勝ったブエナビスタはここ数戦の行きっぷりがなくてどうなるかと思いましたが、最後はさすがにきっちり差し切りました。これでマイルは5戦5勝、距離の融通性を見せました。ウオッカ引退後の最強牝馬はこの馬ですね。この後は宝塚記念のようですが、牡馬相手でも有馬記念で好走しているように問題ありません。強いブエナビスタがまだ見れそうです。

ヒカルアラマンサスは前走は熱発明けで人気を落としていました。今回は先行できたことも収穫ですね。ニシノブルームーンタニノギムレット産駒で東京は向いています。レッドディザイアは直線ではブエナの前で先に抜け出すかと思いましたが、案外。ドバイワールドカップでも惨敗したように調子落ちの感じがしました。期待したプロヴィナージュは見せ場はありましたが、前にいたブラボーデイジーをかわせなかったことは残念でした。

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土曜の京王杯スプリングカップについても回顧します。勝ったサンクスノートは出来の良さで2番手からの抜け出しで完勝でした。10番人気でレコード勝ちには驚きました。2着は上がり32.9秒で追い上げたマルカフェニックス、3着は逃げたアーバニティでした。人気のエーシンフォワードは伸びきれずに4着惜敗でした。期待したマルカフェニックスは最後勝てるかと思いましたが、前が止まらない東京1400は厳しかったですね。安田記念の前哨戦ですが、今年はあまり繋がらない感じでした。

最後に今の東京芝の馬場について苦言を。NHKマイルカップで人気だったサンライズプリンス屈腱炎を発症、同じレースに出走していたエーシンホワイティは骨折。3歳戦で日本レコードが出る今の東京の馬場は危険ですね。馬の将来を考えると脚にやさしいもう少しソフトな馬場の方がいいように思います。改善して欲しいですね。