混戦の古馬重賞戦線

先週の古馬重賞は両方ともにこれからの古馬戦線の混戦を予想させる結果となりました。


まずは平安Sから。かなりの混戦が予想されましたが、直線は大接戦となりました。レースはエイシンラージヒルが逃げましたが、2ハロン目に11秒台が出ているように少し早いペースでの展開になりました。シャーベットトーンが2番手でサカラートも前での競馬。人気のフィールドルージュはスタートで後手を踏んで後方からの競馬。タガノサイクロンサンライズバッカスあたりも後ろからのレースになりました。4角からタイキエニグマシャーベットトーンが抜け出しを図るところにサカラートも迫りますが伸びきれず。最後方にいたメイショウトウコンサンライズバッカスと併せ馬の形で伸びてきて差し切り勝ちでした。


メイショウトウコンマヤノトップガン産駒で昇級初戦で勝ちました。少し展開に恵まれた感もありますが、最後にサンライズバッカスを差しきったところに価値があります。東京の直線も合いそうです。サンライズバッカスは距離が少し長いと思ったんですが、少し太めだったにもかかわらずいい競馬でした。本番でも期待できます。タガノサイクロンはもまれるとまだ弱い面があります。スムーズな競馬なら見直せますが、重賞戦線ではまだ厳しいかもしれません。


中山メインのアメリカジョッキーCCも少しだけ回顧します。レースはインティライミが1000mが60.2秒と予想よりも早いペースで単騎逃げを敢行。道中4番手にいたマツリダゴッホは4角で強引かわして先頭でそのまま独走。瞬発力の違いを見せつけて楽勝しました。2着には出遅れたインテレットが直線だけできました。3着はインをよく伸びたシルクネクサス


マツリダゴッホはここ3戦ともにハイペースでのレースで好走しているように前が少し引っ張ってくれるのが理想。今回はインティライミがお膳立てしてくれたような展開になりました。まだ過信は禁物で、スローペースでも同様の競馬ができるかどうかが今後のカギとなりそうです。インテレットはスタートが決まらないとこれからは難しいかもしれません。


今週は重賞以外で京都の新馬戦がなかなか見所がありました。まずは土曜6R。勝ったオーシャンエイプスは素晴らしい勝ち方でした。マヤノトップガン産駒で距離ももちそうですし、次走は注目です。もう一つは日曜6Rの牝馬限定新馬戦です。勝ったベッラレイアは最後は抑えたままで差し切りました。ナリタトップロード産駒で牝馬クラシック戦線に乗りそうです。2着のジャングルバードもキングカメハメハの半妹で次走は確勝でしょう。