フェノーメノ戴冠

天皇賞はやはり一番人気には厳しいレースでした。レースのサトノシュレンがハイペースで逃げてかなり厳しいラップのレースになりましたが、勝ったフェノーメノは折り合って蛯名のゴーサインに従って四角では一気に先頭に立ち、直線でもしっかり伸びてG1初制覇を飾りました。距離不安が言われていましたが、結果的には問題なかったようです。日経賞での勝ち方も良かったですし、実力をつけてきました。今ならオルフェーヴルジェンティルドンナとも好勝負できると思います。

2着はトーセンラー武豊が完璧な騎乗をしました。デキも良かったと思います。3着は外国馬レッドカドー。JCにも参戦していましたが、さすがに力はあります。アドマイヤラクティは伸びてきましたが、4着が精一杯。人気のゴールドシップはいつも通り出負けしましたが、三角あたりから手ごたえが怪しく、直線でもジャガーメイルにカットされて万事休す。今の京都の高速馬場はこの馬には合っていませんね。この馬はタフで時計が少しかかるような馬場がいいタイプであることがはっきりしました。ヨーロッパ競馬向きかもしれません。

フェノーメノ_天皇賞春

ダービートライアル、青葉賞は伏兵のヒラボクディープが勝利。こちらも蛯名がいい騎乗をしました。前残りの東京馬場で4番手で折り合って直線で差しきり。まだ皐月賞組とは力差がありそうですが、今後に期待しましょう。2着は逃げたアポロソニック。勝浦の好判断でダービーへの切符を手にしました。惜しかったのは期待したラストインパクト。外から差しきる勢いでしたが、前が止まらず。まだ力が足りないということでしょう。人気のレッドレイヴンは全くいいところなし。休み明けとはいえ、陣営の仕上げに疑問。来週のプリンシパルS京都新聞杯がありますが、まだダービー戦線は混戦ですね。

ヒラボクディープ_青葉賞