昨日のジャパンカップは素晴らしいレースとなりました。
スタートで外国最強馬コンデュイットが痛恨の出遅れ。結局、武豊リーチザクラウンがハナを切る展開に。ウオッカは好スタートから好位を折り合ってキープ。連覇をねらうスクリーンヒーローも外目のいい位置。オウケンブルースリは後方から。よどみないペースでの競馬に。直線でも持ったままのウオッカは追い出しを我慢して、前が開いたところでスパート。このまま突き放して勝利かと思いましたが、大外からオウケンブルースリが素晴らしい脚で前を捕らえようと伸びてきたところがゴールでした。結局、ハナ差2cmでウオッカがなんとか残していました。3着は良くがんばったレッドディザイア、コンデュイットは4着でした。
勝ったウオッカはこれでG1タイトル、阪神JF、日本ダービー、ヴィクトリアマイル、安田記念2勝、天皇賞秋、ジャパンカップの7勝となり、歴代の名馬に肩を並べました。勝因は好スタートとルメール騎手の折り合わせの上手さ、最後の直線での手綱さばきに尽きると思います。並ぶと強い馬ですが、今回はタイム面からも今までで一番強い競馬だったと思います。レース後に鼻出血を発症したということからも激戦だったというが分かります。この後の去就は不明ですが、このまま引退でもいいかもしれませんね。
2着惜敗のオウケンブルースリは力をつけていますね。父ジャングルポケットを彷彿させる素晴らしい脚でした。まだまだ強くなる馬だと思います。3着レッドディザイアもいい競馬でした。もう少し位置取りがよければもっと際どかったと思います。この馬も来年が楽しみです。4着のコンデュイットはやはり連戦の疲れがあったように思います。出負けしたこともありますが、最後はさすがの脚でした。日本で種牡馬になるとのことで産駒にも注目したいですね。
負けた馬からはスクリーンヒーロー。決してデキは悪くなかったんですが、直線で他馬に寄られて戦意を喪失したみたいです。前走ブリンカーをして効果があったのに、今回外してきたのも失敗だったかもしれません。
土曜には京阪杯がありました。前が早い競馬になってプレミアムボックスが差し切り勝ちでした。2着はレディルージュ。この戦線は主役不在で来年も混戦になりそうです。新星誕生に期待したいところです。
もう一つ、注目レースとして京都2歳Sを挙げておきます。勝ったヴィクトワールピサは大物だと思います。ネオユニヴァース産駒が来年のクラシックでも注目ですね。