天皇賞は長距離レースの醍醐味を見せてくれました。レースは予想通り、ホクトスルタンの逃げ。アドマイヤジュピタがスタートで出遅れましたが、岩田騎手は慌てずに後方からじっくり追走。トウカイトリックは前での競馬、アサクサキングス、メイショウサムソンは中段からの追走。二周目の３角あたりでアサクサキングスが満を辞して先頭へ並びかける。４角ではそのまま突き放しにかかります。外にいたアドマイヤジュピタが直線で直線半ばで、キングス、サムソンをかわして勝負あり。と思いきや、サムソンも意地で差し返しを図りましたが、結局最後はジュピタが頭だけ前でゴール。アドマイヤジュピタが初Ｇ１制覇を飾りました。
アドマイヤジュピタは５歳にして初Ｇ１挑戦での見事な勝利でした。昨年秋から急速に力をつけて、アルゼンチン共和国杯を制覇。今年に入ってから阪神大賞典を勝っての挑戦でした。３歳時に骨折して長期休養していましたが、関係者の努力が実りました。秋にはメルボルンカップへの挑戦もありそうです。岩田騎手の騎乗も光りました。京都長距離は特に上手いですね。
メイショウサムソンは敗れたとはいえ、復活を予感させる好内容でした。凱旋門賞への挑戦にもつながりそうです。アサクサキングスは正攻法で敗れました。力はつけていますが、ワンパンチ足りないように思います。ホクトスルタンも同様で来年再挑戦してほしいですね。トウカイトリックは前に行って反応がいまいち、調教がハード過ぎたように思います。不可解なのはドリームパスポート、ポップロックの２頭。中距離での巻き返しに期待しましょう。
土曜の青葉賞はアドマイヤコマンドが直線インをついて伸びてダービー切符を手にしました。前走時の走りから距離に不安があるのかと思いましたが、問題なさそうです。今年の皐月賞組はあまり強くないと思いますので、勝てるかもしれません。２着クリスタルウイングは権利狙いの乗り方だったように思います。３着モンテクリスエスは直線だけで伸びてきました。馬場がもう少しよければ良かったように思います。マゼラン、アルカザンは力を出し切れずに惨敗。秋に向けてもう一度立て直しでほしいです。
