夏牝馬と血統

小倉記念ニルヴァーナが先手を取り、アラタマサモンズ、ニホンピロキース、アップドラフトが続く展開。ヴィータローザサンレイジャスパーは中段、人気のスウィフトカレントは後方から。ほぼ平均ペースでの淡々とした流れの中、3角あたりで各馬が仕掛け始め、4角では密集状態に。後方で脚を溜めていたサンレイジャスパーが外を回って鋭い伸びを見せ、初重賞制覇。2着に先行したニホンピロキース、3着はアラタマサモンズが入りました。外に出すロスが大きかったヴィータローザは5着が精一杯、スウィフトカレントは見せ場なく7着惨敗でした。


勝ったサンレイジャスパーは貴重なミスズシャルダン産駒。父も小倉大賞典を勝っているように血統的にも小倉コースは向いていました。夏になると調子を上げてくる牝馬の典型で、暑さが続くこの後も活躍できそうです。


一方、スィフトカレントは追い切り、パドックの気配から厩舎の仕上げにかなり疑問が残りました。昨年勝ったときは全く別馬でした。秋に向けてこのような使い方をするのはちょっと納得できませんね。森厩舎はたまにこのような使い方をするので注意が必要です。