大荒れの天皇賞

天皇賞は戦前はオルフェーヴル一色でしたが、終わってみれば思い切った騎乗をした若武者とそれにこたえた馬の勝利でした。

勝ったビートブラックは逃げるゴールデンハインドを追いかけて積極的な競馬をしました。3角では既に後続を十馬身以上離して、直線で抜け出して脚色衰えず、完勝でした。元々、菊花賞4着とスタミナ競馬は得意な馬でしたが、今回は内枠で好スタートして終始自分のペースで走ったことが勝因です。鞍上の石橋脩騎手はこれが初G1勝ち。いい騎乗でした。番狂わせでしたが、ここで一番強かったのは間違いなくこの馬でした。

二着は二番手グループから抜け出したトーセンジョーダン。後ろが気になって動けなかった分届きませんでしたが、力は出しています。三着は後方待機のウインバリアシオン。この馬は最後方から上がり最速で伸びましたが、届かず。ジャガーメイルギュスターヴクライが続きました。

大本命オルフェーヴルは予想通り後方からの競馬でしたが、3角あたりで手ごたえが怪しくなり、4角ではかなり外にふくらんで伸びきれず11着大敗でした。中間ゲート試験などいつもと違う調教過程だったことも見えない疲労につながったように思います。これで凱旋門賞挑戦も白紙でしょうか。一旦、リフレッシュして崩れたリズムを戻すことが重要と思います。

土曜日はダービートライアル青葉賞。勝ったフェノーメノはこれで東京は三戦全勝。広い東京コース向きの馬ですね。一旦、エタンダールに並ばれましたが、力が違いました。皐月賞組とも好勝負できる素材と思います。これでダービーが楽しみになりましたね。